台湾で高級紳士靴やバッグの輸入・販売を手掛ける林深城氏をご紹介します。
台湾の永城股份有限公司は1989年創業。創業者の林深城氏は1979年に日本に留学、東洋大学で経済学を学ばれました。
留学中に日本の百貨店の紳士靴売り場でアルバイトをしたことがきっかけで、靴のことがどんどん好きになり、単なる販売知識だけではなく、製法のこと、そして靴が健康に及ぼす影響まで、靴と足に関するあらゆることに興味を持ち、貪欲に学ばれたそうです。
そして、その時に出会った靴がマレリーでした。
「貧乏だったから、毎日アルバイトに明け暮れていたけれど(笑)、その頃から、靴が自分の一生の仕事になるんじゃないかと、感じていたね。」
帰国後は、しばらく貿易会社で輸出関係の仕事に携わりますが、日本のSOGO百貨店が台湾に進出、同時にマレリーの靴を入れることが決まります。
そこで、日本での経験と豊富な知識をかわれ代理店を立ち上げることになります。
台湾初の百貨店、太平洋SOGO台北忠孝館。(1987年)
オープンぎりぎりに、ようやく陳列が終わったマレリーの売り場。
その後1991年には、新光三越百貨店がオープン。高級でお洒落な靴を求める人たちの需要も高まり、次々と商品構成を拡大、店舗数を増やしていきました。
それから約30年、今では台湾全域45ケ所の百貨店やOUTLET SHOPで、日本、イタリア、スペインなど世界各国から靴だけではなくバッグも取り扱い、台湾のファッション業界を牽引されています。
「経済状況は目まぐるしく変わるから、この先も常に新しいことを考え続けていかないといけない。大切にしているのは、信頼できるスタッフとお客さんの笑顔です。」と、流暢な日本語で語っていただきました。
永城股份有限公司
NAGASHIRO CO.,LTD.
www.nagashiro.com